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ロンドン・パリ研修#10

旅行も5日目となりました。みなさんお待ちかねのサヴォア邸です。

ホテルから電車に乗って最寄り駅のポワシー駅まで行きます。こちらの電車は二階建ての電車となっております。

日本ではあまり見ない形ですが、なかなか快適です。ポワシー駅からはバスで移動します。

 

バスで移動し、途中停留所で停車したとき運転手が何か話しかけて来ました。

単語力のみで長文読解して大学センター試験を乗り切った経験を活かし、「サヴォア邸ここだけど降りないの?」を

何とか導き出して乗り過ごすことなく何とか到着。めちゃいい人。

大体の観光客はここで降りるから何で降りないのかと思ったのでしょう。

強い気持ちで乗り続けてたら運転手に「何だこの集団は?」という脅威を植え付けていたかも知れませんね。

 

ポワシー駅にあった像(右の写真)。なんだこのおっさん(像)は?ジダン?ヴォルデモート卿?

ちょっと気になったので撮ってみたヤツです。ちゃんと調べたらポンピドゥー大統領の胸像らしいです。

大変失礼いたしました。やはり大統領ともなると人を惹きつける魅力ってヤツが像に宿ってますね。

ポンピドゥー大統領と言えばポンピドゥーセンターですが、今回は工事中ということもあり、

時間の関係で行けませんでした。



外サヴォア。こういう写真は建築関係の人は飽きるほど見ていると思いますけど。

とりあえずピロティーーーーー!!ってミキティ風に言っときましょうか。せーの


内サヴォア。ロッシュ邸も良かったですが、一層洗練された気がします(知ったか)。連続窓と。タイルもいいですね。

素材をシンプルに使っている感じは好きですね。派手な装飾も好きですが、美しい線という感じが。

例えるならル・コルビュジエやミースファンデルローエとかは理系建築でフランクロイドライトは文系建築かな。個人の感想です。


インテリア関係。照明とテーブルの脚なんてこれで十分という強い意志を感じます。シルバーのキッチンは当時からシルバーかどうかはわかりませんが、

シルバーいいですよね。コストコのトイレブースのステンレスも好きです。ホシザキの冷蔵庫とかも好きです。


屋上庭園です。天窓の使い方が良いですね。メンテナンスもしやすそうで。雨漏りさえしなければですけど。

うまいことプライバシーも保たれていて、まさしく建築を散策するという表現にあっているかと思います。

ル・コルビュジエも将来的に不特定多数の人がこの建築を散策するだろうということを予想して設計していたとしたら

さすがに驚きですが、そこまで考えていた可能性も否定できないですね。秩序をたてるとはこういうことか(知ったか)。

 

我々が建築を作り、建築が我々を形作るとはウインストン・チャーチルの名言でありますけど

用途によってのあるべき姿を考えながら設計するという意識を改めて考えさせられる機会となりました。

住宅一つをとっても本当に良い設計ならば空き家にはならないはずですし。

その答えが中々見つからないのも設計する楽しさの一つかも知れませんが。

 

そんなこんなで次回が最終回となります。