スタッフTです。
京丹波町役場の方々に案内をお願いし、視察に行ってきました。
こちらは町役場です。
内装だけでなく、構造材に木を使われています。
ほぼ、100%が京丹波町内の木材を活用されています。
京丹波町のみならず、日本の森林は伐採期にある木が多くあり、
伐採をして、新たな木、森林の育成をする必要があります。
この町役場は、京丹波の未来をつなぐための建築でした。
木材は木を伐採してすぐに使える材料ではなく、乾燥などの
手間と時間を要します。
そのため、施工会社に発注するまでに、設計と並行しながら、
地元林業に発注をかけ、木材調達を行い、町からの木材提供で施工を行われました。
公共工事での決められた枠組みの中で、
これを柔軟に先行して行われた京丹波町役場の方々に関心するばかりでした。
写真左、執務室には一定の木の柱が並びますが、解放感を損なっていません。
写真右、議場の天井細工。ドーム状の細工天井が美しいです。
カフェや雑誌閲覧などができる開放コーナーでは地域住民が多く利用する(羨ましい)
プロセスや、環境、人の理解など、地域に根ざす建築とは正にこういう建築なのかと思えました。
続いては、たんばこども園。
こちらも地域の木材を使用した建築です。
こちらの園舎が町役場と少し違う点は、
構造となる木材の表しが少ないこと。限定的にしたことです。
木構造の耐火処理の方法としては2通り。
①燃えしろ という木材の表面が炭化して燃えにくくなる層を確保しつつ、
中の必要な構造断面を確保できるように大きな木材を使用する
②石膏など燃えにくい異なる材で覆う方法です
こちらの園舎は②を多用しています。
利点としては、大きな断面の木材を少なくすることや、
節などを気にしない分、比較的 安価な木材を使用しやすいことです。
給食室や、遊戯室には木の構造材も見える工夫をされていましたし、
絵本コーナーのように内装での木質化がされており、
こどもたちが居心地のいい空間となっていました。
(子供達がめっちゃ元気で「それiPadやん!って突っ込まれてましたw)
講義も含め、4時間程度の視察でしたが、中身の濃い研修でした。