前回からの続きです。
次に訪れたのが 北欧の旅 #6でも登場した、
ヘルシンキ中央図書館「Oodi」です。
ちなみに30代のオシャレ女子が愛読しているのは「Oggi」です、ハイ。
この図書館は2018年の12月に竣工したばかりの出来たてホヤホヤ。
今夏には世界でもっとも優れた公共図書館にも選ばれました。
地元滋賀県でも新しい図書館がオープンしたり、他にも民間委託された図書館の質の悪化など、何かと市民生活とつながりが深い図書館。
社会福祉が充実したフィンランドの最新の図書館が一体どんな感じなのかは非常に興味があります。
建物は横長の流線型。上部のガラス以外は木材を大量に使用した存在感たっぷりの外観です。


不燃処理されているのか?節無しの板材が使用されている。

波打ちながら大きく跳ね出したエントランス上部の躯体。

3階の図書館フロアは周囲がガラス張りの空間。
階段やスロープ状になっており、利用者は思い思いの場所で本を読んだり
勉強したりしていました。ときには寝転んで勉強してる若者も。
雰囲気はどことなく、岐阜にある「みんなの森 ぎふメディアコスモス」
に似てる感じがします。メディアコスモスも居心地のいい場所です。
建物内部は3フロア構成。
左のフロアマップにあるように
外観の形がそのままフロア形状に反映されています。
1階はカフェや展示スペース、イベントホールがあります。
2階は学習スペース。会議室や個室が並んでいます。
3階はワンフロアの図書館スペース。
フィンランドの人たちはコーヒーが大好きなので、カフェは必須です。
1階にも3階にもカフェがあります。
日本でもTSUTAYAカフェを筆頭に書店+カフェの形態が増えてきましたよね。
コーヒーを飲みながらのんびり読書。いいですね。
2階の学習スペースには、様々な学習をサポートする設備が揃っています。
CADやグラフィック処理用の高性能PCや3Dプリンター、大判のプリンター、
スタジオなど、予約すれば誰でも無料で使用できるそうで羨ましすぎる環境です。

ここで図書館の公式HPの写真がステキなので何枚かご紹介します。




この建物の地下にはトイレがあります。
下の写真はトイレの写真ですが、壁際にブースが並び、中央にカラフルな手洗いが並んでいます。
写真を見ると上着を羽織る男性やメイク直しをしている女性などの姿が写っているかと思いますが、男女兼用のトイレです。
日本でもLGBTの観点から男女兼用トイレの話を耳にする機会は増えてきましたが、実際に設計をしたことはまだありません。
ここフィンランドでも最近は増えてきているそうです。

それでは、また次回。第2章の完結です。
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