前回からの続きです。
ウスペンスキー大聖堂から徒歩で10分ほど
細い路地を抜けた先に見えてくるのが、ベンッ...ではなく、ヘルシンキ大聖堂です。
この日は雲ひとつない快晴で、青い空に白い外壁がまぶしいくらいに映えていました。
話は変わりますが、先日自宅で、映画「雪の華」を見ました。
中条あやみとEXILEの登坂広臣主演の映画です。
今年の2月公開の作品で、映画の舞台がフィンランドと東京ということで気になってました。
ストーリーは割愛しますが、病弱ながらも健気に生きる女の子を演じる中条あやみが
ただただかわいい映画でした。
そんな中条あやみと登坂広臣がヘルシンキを旅しているシーンのひとつに登場するのが
まさに右の写真の場所。
どういうシーンなのか気になる方、ただただかわいい中条あやみを見たいという方は
ぜひ映画を御覧ください。
話をもどします。。。
ヘルシンキ大聖堂はプロテスタントルーテル派の総本山で、
コリント式の列柱と緑色のドーム屋根が特徴的な新古典主義建築(ネオ・クラシック)です。
設計はドイツ人のカール・ルートヴィッヒ・エンゲル。
建物はシンメトリーで、どこから見ても同じように見えるように造られています。
1852年の完成時にはニコライ教会と呼ばれていましたが、1959年に現在のヘルシンキ大聖堂に改称されました。
コリント式といえば、建築士の学科試験の定番問題、「ドリス、イオニア、コリント」を
ついつい思い出してしまいます。
ヘルシンキ大聖堂の手前は元老院広場。
そこに立つ像は、ロシア皇帝アレクサンドル2世。
頭の上によくカモメが止まっていることで有名。
装飾的なコリント式の列柱が迫力満点。
コリント式の代表的な建築物といえば、映画「テルマエ・ロマエ」でも
お馴染みのローマのパンテオンがあります。
中央の祭壇には「キリスト降架」の絵が飾られています。
ミサの準備のためか祭壇前には賛美歌を歌うための足場が。。。
内部はプロテスタントの教会らしく、シンプルな装飾。
ただ、パイプオルガンは豪華な装飾が施されています。
個々の座席には扉付きで見た目がスッキリ。
ヘルシンキ大聖堂の向かいにはフィンランドでも歴史のある国立図書館がありますので、そちらも覗いてきました。
中央に5層の楕円形の吹抜けを持つ図書館です。ここも大きなトップライトのおかげで1階のカウンターも十分明るい。
竪穴区画が出来ていないとかいう野暮な考えは置いておき、単純に美しいです。
ただ、上からモノを落とされたら、下で働く職員さんは致命的だなとは思いました。。。
左下の写真は前室です。中央の扉から出入します。
長方形の室に回廊式の書架が並び、天井はドーム状の豪華なつくりの部屋です。
ヘルシンキ大聖堂、フィンランド国立図書館を後にして、
次に岩の教会とも呼ばれているテンペリアウキオ教会に向かいます。
その様子は、また次回。
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