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北欧の旅 #5

アアルトのスタジオ編です。

 

スタジオはアアルト自邸から徒歩で10分もかからない距離です。

 

このスタジオや自邸は、アアルト亡き後、現在はアアルト財団が管理・運営を

行っており、スタジオでは実際にスタッフの方が仕事をされていました。

ここでも、先ほどの自邸に引き続きハンナさんの解説を聞いてからの見学です。

 

間取りは、ざっくり言うと、1階に受付のある部屋と、グッズショップ、食堂、

2階に製図室、打合せ室、アアルトの部屋など。

 

2階の製図室にはアアルト作品で使用されている、アラビアのタイルや模型、

資料等が展示されています。




1階にある食堂、その名も「タベルナ」。イタリア語で食堂という意味。

食堂なのにタベルナ。。。はい。

ご覧のとおり△の形をしており、一番奥の席がアアルトのお気に入りの席とのこと。

うんうん、アアルトさん。角っこ落ち着きますよね。

そんなに広くない食堂ですが、三角形のおかげで空間の広がりを感じることができます。

 

右の写真は、グッズショップの平面図を使って解説してくれている、ガイドのハンナさん。

このスタジオは中庭を囲むように建てられています。外には閉鎖的で、内(中庭側)は開放的な造りをしています。

ちなみに、ハンナさん。フィンランド大学の日本語専攻ということで、日本語が堪能なのだそうです。

遠く離れたヨーロッパで、日本が好きで日本語を勉強してくれている。うれしいですね。まさに、キートスです。(フィンランド語でありがとう)



アアルトが使用していた部屋(写真左)と、打合せ室(写真右)。

打合せ室の両サイドの棚には図面ケースや書籍がみっちり。特に印象的なのが、斜めになっている壁。これはプレゼンボードで、設計の内容を施主などに説明する時に使用していたとのこと。写真でも光が当たって明るくなっていますが、照明ではなく、天井のトップライトからの自然光っていうのが、アアルトらしさを感じます。

 

アアルトの部屋は壁の一面が中庭に面した自然光たっぷりの明るい部屋。アアルトデザインのスツールや、照明がここにもたくさんありました。

写真中央に写っている階段の先は勝手口。本来はここを玄関にする予定でつくったとか。。。。たしか。

ぼくの記憶があいまいになってきました。。。

 

そうそう、黒いテーブルの上には、無垢材を加圧して曲げてつくった「アアルトレッグ」と呼ばれる、アアルトの家具には欠かせない脚の見本が置いてありますね。



アアルトのスタジオをたっぷり見学したあとは、トラムに乗ってヘルシンキの市内中心部へと戻ります。

 

次回へ続く。。。