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東京アート旅

社員Fです。少し古い話ですが、今年の3月に東京に行ってきました。

「新北斎展」など、見たい展覧会がたくさんあり、美術館巡りの旅になりました。

その中で、私が以前から行きたいと思っていた2つの美術館を紹介させていただきます。

 

一つは、旧朝香宮邸として有名な東京都庭園美術館。

朝香宮が留学していたフランスで、当時全盛期だったアール・デコ様式の端正な建物です。

 建物は、旧館と2014にリニューアルオープンした新館、庭園は芝庭、日本庭園、西洋庭園があります。

 

先月放送の「ブラタモリ」白金の回にも登場しました。

美しい段差を描く天井の漆喰など、職人さんが萌える箇所として、番組で紹介されていました。

 

どの部屋もエレガントで、建物を見るだけでも満足でしたが、開催中の展覧会「岡上淑子~沈黙の奇蹟~」もとてもおもしろく、見応えがありました。

 

1950年代に活動した岡上淑子は、マックス・エルンストに影響を受け、シュルレアリスムのフォトコラージュの作品をのこした作家です。

LIFEやVOGUEなど海外の雑誌から切り抜いた写真をコラージュした作品が、アール・デコの内装と調和していました。

 

展覧会を見た後、ぽかぽか陽気の中、庭園をぶらぶらしました。

滋賀はまだまだ寒い時期だったのに、早咲きの桜が咲き、沈丁花のよい香りに癒されました。


もう一つは、六本木の国立新美術館です。

コレクションを持たない、企画展・公募展のみを開催する美術館で、波打つガラスのファサードがひときわ目を引く建物です。

 

開放的なカフェや空中レストラン、おしゃれなミュージアムショップなどがあり、アート目的でない人も楽しめる施設だと思います。

 

東京に住んでいたら、あちこちで開催されている展覧会に気軽に行けるのにな・・・とうらやましく思いながら、帰途につきました。